【感想】東京都写真美術館「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」

写真の展示に特化した美術館は、これまで住んだどの街にも無かった。ここは東京の中で好きな場所の一つだ。いつもそんなに混んでいなくて、静か。

絵を観るのも好きだけど写真を観るのも楽しい。写真を観ている時の感覚が楽しい。行ったこともない異国の土地の写真になぜか郷愁を感じるとか、言葉にならない感覚が浮かんだり、小さい頃見ていたら夢に出て来ただろう怖さとか。そういう感覚は絵を見ている時ともまた違っていい。

「あしたのひかり」展で見た写真はどれも、いつまでも見ていたいような写真だった。コロナウィルスの一連のおかげずずっと美術館に行けていなかったから、久々の美術館を楽しんだ。なかでも面白かったのは〈世界を見つめる〉だ。女の子達の写真。

「少女はある時期-幼女の終わり頃から思春期の初め頃まで-、女でも男でもない、菩薩の現身(うつしみ)であるかのような過ごし方をするように思います。」(展示の説明文より)

なんとなく分かる。我が家の子供は男だけど、同年代の女の子たちと過ごすと、男の子との存在感の違いを感じる。こちらにじっと寄り添ってくれるような感覚。どういう訳か、母親には「わがままで困る」と評されるのだけど。


お寺で観音像の顔を見て、ああ何だか毎日悩むことがいっぱいあるけど、仏様は見てくれているのかなとホッとする時の感覚と、似た要素がある気がした。

美術館のホームページでは、写真家のかたのインタビューのビデオが公開されている。写真に登場する女の子と話合って、女の子が撮りたいものを撮っているそうだ。写真はとてもユニークな状況だったり、コミカルだったりするように感じる。そうかそんな風に作品を作っているのかと、ビデオを見ると一段と面白く感じた。

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