【感想】omnis「Evolving イメージの解体 リアリティへの挑戦」渋谷ヒカリエ

 

絵の鑑賞する楽しみの一つは、その絵を見ている時に自分の中に湧き起こる感覚を楽しむことだと考えています。

 

青い線が3本白いキャンバスに引いてあるだけの絵を見て、なぜか海を見ているような感覚になること。
「きれい」「懐かしい」「ざわざわする」「不安」がちょっとずつ混ざっているような感覚だったり。
子どものころ、山の中に入っていって感じた怖さ、を思い出したりすること。

 

風景や人が描いてあれば、その情報だけで思考のほうに情報のインプットが行ってしまう。でも、そういう物が描いていない作品は、純粋に「自分が感じていること」を感じられて楽しい。

 

芸術集団omnisが、渋谷ヒカリエの8階でやっている展覧会に行ってきた。
テーマは 、「Evolving イメージの解体 リアリティへの挑戦」

 

 

「自分の中に沸き起こる感覚を楽しむ」行為を、とても楽しめる展覧会だった。

 

普段、コンクリートジャングルで、あまりにも五感を使わないでいるサラリーマンの私にとっては、よくわからない感覚がいっぱい湧いて来た。情動の体操とも言うべき時間を過ごせて、とても充実感があった。 

 

 

展覧会のパンフレットには、今回の展覧会の意義が解説されています。哲学的背景の解説が多く、私は理解できていない所が多いのですが、以下のあたりを読んで、彼らの意図することを、私が楽しめていたらといいなと感じています。

 

「具体的に述べれば、感性・クオリアのように物理的に存在しないが「あたたかさ」等、心的対象を見つめなおし、見る人々の感性に訴えかけようとしています。」
「omnisについて」www.omnis.jp より

 

さらに、作り手でも鑑賞者でもなく、両者の「有機的な総合体」とのこと。 渋谷ヒカリエでの展覧会は2019年1月30日まで。
今後どのような活動をされるのか楽しみです。

 

芸術とはomnisにとって、作り手の意図でも作品自体でも鑑賞者の知識や感性でもなく、それらの有機的な総合体という強い認識があるように思われます。
「omnisについて」www.omnis.jp より