不安を減らす(2)依存を止めると不安は減る

「不安遺伝子」ことセロトニントランスポーター遺伝子のことを読んだ。セロトニントランスポーターとは精神安定物質「セロトニン」の細胞内取り込みを促進するタンパク質で、そのタンパク質を発現する遺伝子のタイプには「L」と「S」がある。
 
Lの遺伝子をもっていればセロトニントランスポーターを沢山作ることができて、Sの遺伝子だとセロトニントランスポーターをちょびっとしか作れない。理科のメンデルの法則で習ったように、私たちは遺伝子を2つずつ対でもっている。だから、基本的に人はSS型、SL型、LL型のどれかの組み合わせで、遺伝子を持っていることになる。だから、遺伝子レベルで不安がりな人とそうでない人がいるのかもしれない。色んな要因があるのかもしれないけど、遺伝子レベルで明確に差があるのだとすると、不安がりなのは、抗いようのない性質な気がしてくる。
  
私は子供のころからとても怖がりだった。子供のころから、私を強くモチベートしてきたのは、恐怖、不安、恐れだった。
そんなこともあって、私はそもそも生まれた時点から(生まれる前から?)不安に弱いタイプな気がしていた。
以下のようなことは、人生で一貫して起きていると自覚している。
 
・憧れ、楽しそうだ、などのポジティブな気持ちが私を動かすことが少ない(遊びに行くのさえ、「楽しそう」よりも「後で話題についていけないのが怖い」が勝つ)
・物事の悪い側面やリスクに目が行きやすい(自分についても悪い所しか見えないから、頻繁に欝寸前)
・周りが平気な状況でも、恐怖を感じる(自身警報が鳴ると一番に机の下に飛び込む)
・「怖いな」と思う人が、人一倍多い 
 
セロトニンが取り込めていないのか、そもそも少ないのか、意外と問題ないのか、それはわからない。
けれども不安を和らげたい、そう思って、この秋から取り組んでいる。
自己観察を通して得た知識もあれば、本を読んで取り入れこともある。科学的に正しいか単なる気のせいか分からないが、私が不安感なく日々を過ごす為に、効果がありそうなのは、次の二つだとたどり着いた。
  

深酒は禁物

「飲みすぎたかな」と思った次の2,3日は、必ず不安感で押しつぶされそうになる。頭の上にアンテナが立ったかのように、人のもめごとや腹が立つこと、怖いことなどネガティブな情報ばかりに五感が気が付いてしまう。いつの間にか、「私は何て価値がない人間か」ということを人と比較して考えている。もう、「不安界」という別世界に来たかのようだ。お酒を飲みすぎた後は、頭の中が不安だらけになる。脳の中がおかしくなっている気がする。
ちょっと嫌な事があった時に、ストレス発散で飲みたくなることはある。でも、一杯で止められないほど飲むのは逆効果のようだ。だからあまり飲まないで済む過ごし方を考えようと思う。

何かに依存しない。人に自分のことを決めさせない

甘い物が大好きなのに糖質制限してみた。依存してたんだなあと思うほど、糖質を制限しだして1週間ほどは最初は心身ともに苦しかったけど、その何日かを乗り越えると、とても心と体がすっきり、いや、しゃっきりした。
また、週末はだいたい家族全員で過ごしていたのを、自分ひとり、もしくは子供と自分だけで遠出してみたり、普段と違う風に過ごしてみることにした。
そんな風に大きく2つのことを生活で変えてみたら、いつの間にか、以前ほど不安な気持ちに苛まれなくなった。休日は自分がリラックスしたり、楽しめるようなことにお金と時間を使うようになってきた。
  
今回不安が減ったのとこの2つのこと(糖質制限、休日のひとりぼっち)が関係しているかどうかは分からない。けど、自分で自分のことを決められる感覚が大きい時は不安が少なく、何かと「人の意見に合わせないと」と思っている時は、不安感が大きい。自分のことを自分で決めないことと不安感の多さには相関があるような気がする。
  
私はあまり食べるものにこだわりがなく、家での食事は家族にメニューをだいたい決めさせていた。会社の昼食は同僚と一緒に食べていた。そのうち、あっという間に太ってしまった。当時は気が付いていなかったけど、人にいちいち意見をうかがうのも、重荷に感じていたように思う。ダイエットを始めたのをきっかけに、自分で食事のメニューを決め、仕事中の食事も一人で取るようにした。好きなものを食べ、体重も減り、人に気を配って疲れることがなく、気分が楽になった。
  
「不安がり」の私は無意識に、人に物事の決定権を委ねてしまう。だって、自分への風当りが少なくなるから。
でも長期的な目で見ると、人に意見を求め、顔色をうかがっていると、不安までも自分の中に常在させてしまう。自分で自分のことを決めないことは、不安を飼うことだ。
  
私はたぶん、子供のころから「自分で自分のことを決めない」ことで、人からの批判への恐怖に対処してきたのだと思う。他に、無意識のうちに、人に決めさせていることはないか。棚卸しをしていきたい。