【感想】脳のワーキングメモリを鍛える! 情報を選ぶ・つなぐ・活用する/トレーシー・アロウェイ,ロス・アロウェイ

数ある脳の機能をまとめあげる指揮者ともいわれるワーキングメモリ。
 
この記事を読まれている方の大半は脳のワーキングメモリについてはご存知と思いますので、早速本の感想から入りたいと思います。
 
(ワーキングメモリの機能ついては、こちらなど)

ワーキングメモリを鍛えること

頭での情報処理が早くなる、優先順位が付けれられるようになる、など一連の、いわゆる「頭が良くなる系」のこともありますが、

しかしそれだけではなく、感情についてもワーキングメモリと関連があるということ。これは新たな気付きでした。
 
 

『ワーキングメモリを活用する行為をしていると、セロトニンが放出されるという点だ。つまりワーキングメモリを活用しさえすれば、幸福感を強められるのかもしれない。だから「どうもきょうは気分がさえない」と思ったら、ワーキングメモリを活用する行動をとってみよう。』

  
 
私は自分が安心して生きている瞬間か少ない、草食動物のようなビビり人間だと自覚しています。慢性的にセロトニンが足りてないかもしれないと思っているので、ワーキングメモリ意識してみようと思います。
 
 

ワーキングメモリを鍛える方法

まだ、ワーキングメモリを鍛える方法については、研究途中で確たる成果はない、とのことですが、幾つかの方法も登場します。数字の暗算、数字の羅列の記憶、など。
 
 
 

    ところで、余談です。
    本書に出てくるものと少し違いますが、
    1桁の計算を順番に行っていき、そして同時に、N個前の計算結果を回答するいわゆる「Nバック課題」アプリを試してみました。
     
    こちらの「Nバック計算」アプリ。
     
    https://play.google.com/store/apps/details?id=com.develuck.NBackCalculation&hl=ja
     
    計算式が流れていく速さが「高速」「中速」「低速」の3段階あります。
    インストールして、最初はせっせとやっていましたが、3週間経って…飽きています(汗)
    他のアプリも試してみようと思います(笑)

 
 
 

生活の中で工夫できること

本書の後半では、ワーキングメモリに好影響・悪影響をおよぼす生活習慣、たとえば食べ物、睡眠、運動などが紹介されています。
すぐに取り入れられそうなことも多く、一読されると面白いかと思います。

ところで私は以前、発達障害の傾向を持っていると、医療機関で指摘されたことがあります。

発達障害、特にADHD(注意欠陥多動性障害)では、ワーキングメモリが低下しているということを聞きます。
忘れ物、やろうとしていたことを忘れる、計画を立てて実行するのが難しい…等々は、ワーキングメモリが低下している典型的な症状なのでしょう。
 
私もその傾向があると、指摘もされ、自覚もしておりますが、一方で、ワーキングメモリの程度も調べられる知能検査(WAIS-III)を受けたところ、ワーキングメモリの能力は同世代の平均以上という成績でした。
 
この私の経験だけから言うと、発達障害の傾向があるからといって、必ずしもワーキングメモリが低いとは限らないようです。
  
しかしワーキングメモリは、心理的なストレスや、生活のさまざまな影響を受けやすい機能でもあるようです。
発達障害の傾向がある人というのは、知覚が過敏であったり、ストレスに弱かったりと、ワーキングメモリが本来のパワーを発揮するのが妨げられる状況が多いのかもしれません。
 
そのような状況にならないよう睡眠や運動、日々の生活で工夫できることはたくさんありそうだなと、この本を読んで思いました。