マミートラックは、コミュニケーションミスから

以前の記事「状況は繰り返される【マミートラック】

新しい職場でもやはり難易度が低い仕事を回され気味。何だか物足りなく感じているけれど、ワーキングマザーとしては仕方ないのかもしれない、と感じていました。その後、思い切って上司に「もっと仕事を回してもらえないか」と伝えて見ました。意外なことだったのですが、あっさりと要望を聞いてもらえました。

なんだ、思い悩む必要はなかったのかと、気持ちが楽になりました。私が仕事の量に対してどう感じているか、一緒に働いていて伝わっているようでも、言わなければ実は、伝わらないものですね。このまま、周りが気を使って私への仕事量を控えめにし続けて、私も時間を持て余して気味であることを言い出さないままだと、またマミートラック突入してしまうところでした。職場の周囲とのコミュニケーションは重要ですね。

とはいえ、言い出したところで聴いてもらえるのかどうかは、職場によって違うでしょう。以前、保守的な雰囲気の会社にいたことがありました。そこでも、ワーキングマザーになってから職場で時間を持て余すようになって、上司に仕事を割り振って貰えるようお願いしたことがありました。けれどなぜかそこでは「そうは言ってもまあ、母親だから忙しいに決まっている」「母=忙しくて、大変だ。仕事の負荷は極力減らすべき」といった先入観がおそらく先行している感じで、あまり取り合ってくれるもらえませんでした。そして自分で物事を考えて、判断できる優秀な上司ほど先入観は少なく「母親だから」と一概に仕事の内容や量を判断せず、目の前の人と話して判断できる傾向があるように感じました。ワーキングマザーの部下をうまく扱うことについて、その人自身に子育て経験があるかとか、共働きだとかは、関係がないと思っていました。

たとえば、遠くの土地への出張も、「子どものお迎えがあるから勘弁してほしい」と思うワーキングマザーもいれば「出張は自分の経験になるから、極力行きたい」と思うワーキングマザーもいるでしょう。そういうワーキングマザーという人達をうまく使うには、その人とコミュニケーションをとることだと思います(わがままで申し訳ないです)。
 
部下の仕事量が本人にとって負担になるほど多いのか、逆にダレてしまうほど少ないのか、上司が読み違えること自体は往々にあると思います。本当に不思議なことですが、大変な仕事を平然とこなしているように見える人もいれば、本人がそこまで思っていなくても大変そうに見える人もいます。ですが、認識の食い違いが分かった時にすんなり修正できるかどうかは、職場や上司に寄って様々のようです。

私のこれまでの経験からは、上司が自分の仕事の割り振りを決められる権限を持っていること、そして上司が部下を使い倒そうとしていない職場では、子どもを抱えていても働きやすかったです。管理職に管理する権限が与えられていて、ブラック化していない会社にとっては当然なのですが、そうではない職場もあると思います。
私が前にいた会社は典型的な、日本的で責任の所在があいまいな会社でした。上司といえど、そのまた上司に事細かに口出しされる。また長年そういう事が続いて上司の判断力が落ちている、そういう状況も多かったです。そういう状況の管理職にとって、部下が自分の仕事量について相談してきたところで「では、そうしましょう」と承諾するのは、とても難しいことなのだろうと思っていました。実力があって周囲に口出しをさせないことができて、かつ部下に理解的な上司でないと難しい、けれどそういう上司がいる職場は私が経験したいくつかの職場のなかでは少なかったです。
 
外資系の会社はたぶん一般的に、上司も(もちろん部下もですが)仕事の分担と責任はハッキリしていて、他の誰かが口出しすることは少ないし、かといって上司が権限を濫用するわけでもない。人間関係に若干ドライなところはありますが、そういった側面を考えると、仕事の量の調整に敏感にならざるを得ないワーキングマザーにとっては、外資系の企業の方が働きやすいのかもしれないと思います。