【転職後の人間関係】『自分の「居場所がない」と思った時に読む本』/水島広子

「私はここにいるに値しない人間だ」
「皆、私のことが目ざわりだろう」
「いっそ消えてしまいたい」

集団の中で「自分の居場所がない」と感じることは、よくある。新卒からずっと勤めていた家族的な雰囲気の会社でも、たまにそう感じることがあった。
そして転職して新しい職場で働きはじめてから、もっと感じるようになった。
この本を読んで、そういう状況にどうやって対処すればよいか、考えてみた。
 

 

居場所がないのは、自分で自分を認めていないから。

「職場の○○さんは、私のことが嫌いらしい。そんな私は、この集団にいるに値しない。いるだけで、きっと皆の迷惑だ」私は私のことを良く思っていない人が輪の中に居ると察知すると、直ぐにこういう思いが頭をよぎる。そして人の「私のことを良く思っていない(であろう)言動」を繰り返し目の当たりにすると、どう目を凝らしても「私には何か悪い所があって、ここの人達に受け入れて貰うには値しないんだ」としか思えなくなる。本によると、こういう風に感じてしまう人は少なからずいるようだ。
 
自分のことを嫌いな人がたった一人いたくらいで、自分はいない方がマシだなんて、まったく論理的じゃない考えだと、こうやって文章として書いてみると気付く。だって、その人は好き嫌いの激しい人だったのかもしれないし、この先ひょんなことで仲良しになるのかもしれない。
そして、この本を読んだらはっきりわかる。この考えは絶対的な真実じゃないんだ、と。
何で、自分に居場所がないって思うかというと、これは、私の心を反映しているだけなんだ。 

…「きっと自分側に問題があるに違いない」という感覚がどこかにあるはずなのです。
本来、最低限の社会的礼儀として、誰かを疎外するような姿勢は「下品」「未熟」「狭量」だと言えます。それは、相手側の問題なのです。しかし、自己受容ができていないと、そんなふうに感じることはできません。
つまり、「居場所」問題とは、自己受容の問題と言えると思うのです。

最近ではそういう、職場の新入りをあからさまに邪険に扱うような人は、実は私以外のメンバーからも苦手意識を持たれてることが多いと、分かって来た。よくよく、周りの人と話すとそういう本音がうかがえたりする。そうでなかったとしても、新入りに対する逆風は、珍しい現象ではなくて時間が経てば収まるもの。「自分はここに居るべきでない」と自信を無くして意気消沈することは、時間の無駄。機会損失だとちょっとずつ分かってきました。
  
 
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「まずは、相手の良い所を認めてあげるといいよ」

とある仕事仲間との関係がこじれて、お互いに良く思えなくなってしまった時に「まずは、相手の良い所を認めてあげるといいよ」と有難いアドバイスをくれた年長の人がいました。けれど、その時の私には「良い所を認めてあげる」とは、具体的にどういう行動に移せばいいのか、理解できませんでした。そして情けないけれど今でも、「相手を認めるにはこうすればいい」とハッキリ言えるような蓄積が私にはないのが事実です。
だから本の知恵を借りて書くと、相手の居場所を作るには、相手の話を聞くこと。自分の価値観で判断せずに、共感的に。私たちは、ゆったり広い心で話を聞いてくれる人対しては安心感を持てますし、もっと一緒にいたいなと思います。それをしてあげることが、相手に居場所を作るということ。そして、そういう人はきっと私にも居場所をくれる。

居場所感は、相手に与えると同時に返ってくる。

 

居場所を確保するには時間やプロセスを経ることが必要。焦らない。

 
今の職場に飛び込んだばかりのときのことです。とある同僚のことを知ろうと、色々がんばって話しかけていた時は、逆に距離が縮まらなかった気がします。ささいな食い違いが気になり、私も、きっと相手も、お互いに苦手意識を抱えてしまい、必要最低限のことしか話さなくなっていました。
そういう状態が半年以上続いてから、たまたま外出先に一緒に向かう道中に世間話をしたら、意外なことに、その同僚がプライベートなことをニコニコしながら話してくれました。私もその話を非常に共感して聞くことができて、それ以来、その人とは距離がぐっと縮まった気がします。出会って日の浅い相手とも、フレンドリーに接することができる人もいれば、心を開くことに慎重な人もいます。「この人は安全だ」と思ってもらうまでには時間がかかることも。
人間関係は、焦らず、時間をかけて。
最初からフレンドリーでなくても、悪い人では決してないということ。
相手を良い意図で思うということ。

私の経験と照らし合わせる形で、ここまで『自分の「居場所がない」と思った時に読む本』を紹介してきました。
この本を読んでいただくとと、もっと多くの行動のためのヒントや、なぜこういう心理状態になってしまうんだろう…という点について、多くの理解を得られることと思います。おすすめです。