【理系の手習い】中世ヨーロッパ史

いわゆる世界史未履修世代です。高校で繰り返し覚えた日本史は今でも頭に残っていることが多く、あちこちに観光に訪れても、紀行物の本を読んでも「あぁ、あの時に勉強したアレね!」と楽しいことが多いのですが、それに比べて世界史は、恥ずかしいくらいの無知。いつかは真剣に学びたいと思っています。

まあ、「真剣に勉強したい」なんて言いながら、どこかに習いに行くわけでもなく、漫画や小説を読んでいるだけなのですが(汗)こうして触れ続けているだけでも、何もしないよりはずっといいと自分に言い聞かせています・・・。最近読んだ本と漫画の感想、そして今後よみたい本について書きます。

「チェーザレ」惣領冬美 1~11巻


  
法王アレクサンデル6世(ロドリーゴ・ボルジア)の息子 チェーザレ・ボルジアの半生を描いた漫画。石工の家庭に育ち同じピサ大学に通うアンジェロの目を通して、チェーザレを描いたコミック。惣領先生は、奔放で、そしてどこか影のある天才を描くことに関してはさすがですね。まだまだ作品は途中ですので、楽しみにしています。
 
 

「わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡」塩野七生 全3巻

 
今、文庫本全3巻中の2巻目を読んでいます。マキャベリというより、マキャベリを育んだ15~16世紀フィレンツェについて書かれているといってもいいでしょう。ロレンツオ・イル・マニフィーコ兄弟が襲撃された「パッツィ家の陰謀」は手に汗握りますし、「イタリアの女傑」カテリーナ・スフォルツァとの傭兵交渉、チェーザレ・ボルジアとのさすが塩野七生さん、各エピソードが丁寧に書かれています。本当は「君主論」を先に読んだら、理解が深まったんでしょう。反省。
 

「コンスタンティノープルの陥落」塩野七生

 

イタリア半島でメディチ一族が力を付ける中、1453年に東ローマ(ビザンツ)帝国は、若きマホメッド2世率いるオスマントルコに滅ぼされます。マホメッド2世とその側近、東ローマ軍に参加するヴェネツィア、ジェノバ居留区民、複数の視点から描かれるコンスタンティノープル攻城戦。東ローマ帝国の最後の皇帝コンスタンティヌス11世は、クライマックスでコンスタンティノープルが、いざトルコに攻め込まれるという場面まで、登場回数は少なく、それも側近の眼を通してしか描かれません。そしてついに作中で口を開いたとおもったら、もう感極まらずにはおれないシーンでした。コンスタンティヌス11世~(涙)
 
 

「人 は 常に、 自ら の 信仰 か 自ら の 祖国 か、 それとも 自ら の 家族 か 自ら の 主君 の ため かに、 死 を 甘んじ て 受ける 覚悟 が なけれ ば なら ない。 ところが、 今や われわれ は、 これら すべて の ため に、 死 を 覚悟 し なけれ ば なら ない 事態 を 迎え て いる。 わたし も、 民 と 運命 を ともに する 覚悟 だ」   つづい て 皇帝 は、 一座 の 一人一人 の 前 に 順に 立ち、 もしも これ までに 自分 が、 なにか 怒り を 買う よう な こと を し て い たら 許し て ほしい、 と 言っ て まわっ た。 やつれ は 見せ ては い ても 生来 の 高貴 さは 隠せ ない 皇帝 の 頰 からは、 涙 が 流れ て やま ず、 人々 も 泣き ながら、 皇帝 の ため なら ば 自分 の 生命 も 犠牲 に する と 誓う の だっ た。

今後読みたい本

「チェーザレ・ボルジアあるいは冷酷な憂鬱」塩野七生

チェーザレ・ボルジアはさぞかし見た目もワイルドな性格も格好よかったのだろうなぁと、ここまで読んだ作品から十分伝わっておりますが、もっと知りたいと思わせてくれる人物です。次はこの作品を読もうと思います。
ほとんど、塩野七生さんの著作のご紹介になってしまいました。この時期の歴史はとてもドラマティックで、女性の書き手や読み手を多く惹きつけるのも分る気がしますが、男性の書き手のものも一度読んでみたいですね。またイタリア半島の諸国家以外にも、フランス・ドイツ・スペインもこの当時それぞれ国内外での攻防があったと思いますので、その辺も読みたいです。