頑張らないで生きる。(3)

頑張らないで生きる。(2)の続きです。
 
 
だんだん元気がなくなってきた。通勤の電車でも、立っていられない。ドアにもたれ掛かる。
睡眠時間も増えた。一晩に9時間以上も寝てしまう。食欲も落ちた。
頭も回らなくなってきた。物忘れするようになった。話したいことが、言葉にならない。
 
そしてだんだん、自分にOKを出せなくなった。
自分は人として劣っている、ダメな人間だ。そういう考えが頭を離れなくなった。
無性に誰かに慰めてほしくなる。
 
何かがまずい。いつもなら慌てて、予定を入れたりするところだ。
 
それでも最初に決めたとおり「そんな自分でもOKなのだ」と言い続けることにした。
頑張らずに、元気がでてくるまでじっと待っていよう。
  
 
何日かすると、少しずつ元気になってきた。心も落ち着いてきた。
読みかけの少し難しい本も、また読み出した。英語の勉強も再開した。
    
結局、頑張らないと決める前と同じ生活に戻った。けれど以前と違うところは、気負わずに、興味が無いところは適度に読みとばせること。そういうやり方を、自分に許せるようになった。
 
自分を許していると、人との摩擦も減って来る気がする。
頑張らないと心に決めるだけで、こんなに色々な変化が起こるとは思わなかった。
  
頑張るということは、身体と心と、そしてきっと周囲の人々にも、負担をかけているんだなと、
真っすぐ立っていられないくらいの「揺り戻し」を経験して思った。
 
もうしばらく、自然に何かしたいと思えて来る日まで、
私は頑張らない。