頑張らないで生きる。

​当面、頑張らないことにした。

思えばこの7年くらい、ずっと気を張り続けていた。

ブラックな職場で働いて、子どもを生んで、遠距離婚のまま復職。いつも、身体か心のどちらがいっぱいいっぱいだった。上司の罵倒、誰にも頼れない子育て。頑張らなければ、毎日の生活が維持できなかった。

良い子性分の私は、しばしば「がんばり中毒」に陥る。正直に言うと、頑張っていないと、この上なく不安を感じる。そして、頑張りを止めた瞬間に、自分の価値が無くなってしまう感じがする。イライラして周りを傷つけたり、人に優しくできなかったりもする。はたから見ると、迷惑な人間だ。

頑張ると、良いこともある。
受験に頑張って成功した。会社で高く評価された。
けれど「だから私は幸せです」とは言えない。頑張って得られる喜びは、私に刹那的な満足しかくれない。成果があるから、周りの人に愛される訳でもない。逆に成果が目立ちすぎると余計な嫉妬や誤解を招くこともある。

頑張った成果。食べたら消えてしまう甘いお菓子のように、一時的にいい気分になるだけで、私を根本から満足させてはくれない。

頑張ればきっと幸せになれるだろうと、いつも漠然と思ってきた。苦しくても努力を続ければ、優れた人間になれると。だから、いままで頑張ってきた。けれど、私はなかなか幸せにはならなかった。幸せは、胸を張って言える何者かになることとは、全く違うことな気がしてならない。

ところで今の私は頑張らなくても、大概のことは問題なく、誰にも怒られずに生活できるようになった。子どもは年々手がかからなくなってきたし、夫も家事を分担してくれる。転職して働く環境もよくなった。
それでも頑張り癖がついていて、勉強しなきゃ努力しなきゃと、今年もあれこれやった。新しく何か始めたいなとチャンスを探していたけど、やはりワーキングマザーにそれほど時間の余裕はなかった。

つまり今、私は頑張るだけの余裕はないし、とはいえ頑張らなくてもそんなに悪くならないのだ。
では、無理に頑張ろうとするのを止めようと、一週間くらい前に決めた。

それとセットで決めたことは、がんばっていない自分を心の中で責めないこと。焦って何かしようとしないこと。