仕事の教え方~マニュアルか伝承か

転職して、自分にとっては全く新しい業界に飛び込みました。
そして、内資系の伝統的な雰囲気の会社から、外資系の会社という変化もありました。

会社を変わって一番驚いたのは、「仕事を教える」ことに対する姿勢の違いでした。
新しい会社では、仕事の進め方のマニュアルが、大量に存在します。
自分の仕事にかかわるものだけでも、その数100は超えると思います。
外資系で日本での歴史の浅い企業としては、社員に仕事をさせる合理的なやり方なのでしょう。

大量のマニュアルを、入社時にばっと渡されます。上司も「これを読んで、仕事してね」という感じで。
同業界から転職してきた人には、マニュアルの存在は仕事の進め方を教えてくれる貴重な物でしょう。
しかし、異業界で、仕事の進め方も社内の組織も全く違う会社から来た私は、マニュアルを読んでも全く意味が分からなかったのです。
「○○のプロジェクトを進めるには、△△のレビューを受け、××のトップに承認を貰い、・・・」という文が出で来ても、レビューって何?稟議?根回し??どうやるの?××部って、一体どこの国で何をしてる部署なのよー!と(笑)
同業界内の転職なら、このあたりは何かと勘が働くのでは、と周りを見ていて思います。
どこからどう仕事を進めたらいいかわからず、大量のマニュアルの前にフリーズしてしまいました。
 

前の日本の会社では、マニュアルは少なく、先輩が仕事の進め方を一から十まで指導していました。
実物を前に「ここはこうするんだ」と教えてくれるため、理解のしやすさはありました。
技術力で売っている会社だったので、そのようにして、言葉にはできないノウハウを伝えていたのかとも思います。
時には先輩後輩が、私生活の事も相談するような、密接な間柄であることもあり、社内の一体感もあったと思います。

しかしそのスタイルは、人間関係が基本となるため、相性が良い後輩と後輩にコミュニケーションが偏ってしまいます。
たとえば、年配の男性層は、やはり、男性の若手に話しかけやすい。
そうすると当然、会社で重要な仕事をしているのは男性が多数のため、ノウハウは女性よりも男性の若手に行ってしまう。そういう所からも、男女の差が開く。
ダイバーシティを醸成しづらいという欠点は有ります。

何もかも先輩が教えてくれるため、自主性を育みにくいといったこともあるでしょう。
マニュアルがあれば、誰しもそれなりの質の仕事ができる。
ノウハウは、紙という二次元を超えた伝え方ができる。そして、マニュアルに書いていないことも伝えることができる。

どういうスタイルが好ましいのか、それは正解がないのでしょう。
それぞれ、自分の職場にあった答えを探していくしかないと思っています。

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