今日は、遠距離婚と子育ての両立について書いてみたいと思います。
子どもを出産した時、夫とは遠距離婚でした。
当時働いていたのは、新卒で入った会社でした。仕事は面白かったし、また、もし出産を機に退職したら二度と正社員として就職できない気がして、出産しても遠距離婚のまま働き続けることにしました。
当時、夫と別居していることを話すと、多くのママ友にビックリされました。
「子育てして、フルタイムで働いて、遠距離婚なんて、そんなことできるの?」と。今の言葉でいう、ワンオペ育児ですよね。たしかに、20代でしたが体力的にも精神的にもたいへん毎日でした。
会社員でちゃんと仕事できてる方なら、環境さえ整えれば両立できると私は思います。
近くに頼れる身よりも無い私が3年やってこれたのは、住環境を始め、色々な準備をしておいたことが大きかったと思います。
そこで今回は、どんなことをやってきたか、そして結果どうだったかを、書いて見ました。
その1 家は、保育園と会社の両方に近いところに
マイカー以外で通勤するのあれば、家と保育園はできるだけ近いほうがいいと思います。
「子どもが保育園で熱を出したら早く駆けつけたいから、職場と保育園を近くがよい」という方もおられます。確かに保育園に入りたての子どもは頻繁に熱を出すんですが、そういう時期は、保育園に通う全期間と比べると実はあまり長くないです。
2歳くらいになれば、もちろん発熱することはしますが、保育園に入りたてのころに比べると、発熱の回数はずっと減ります。
問題は、その後の魔の2歳、イヤイヤ期、反抗期・・・まるで手に負えないこの時期の子どもを、雨の日も風の日も、お昼寝の布団や着替えなどたくさんの荷物を持って、毎日決まった時間に保育園に連れていくのはとても大変でした。
あの手この手を尽くして保育園に連れていき、遅刻ギリギリで会社に着いた頃には疲れ果てていました。
遠距離婚のメリットの一つは、住む場所について夫の通勤を考慮しなくて良いことだと思います。
保育園・会社・自宅の3つ全部を近い距離にできれば、移動距離が少なくて済むため、もっとも生活しやすいです。
でも、いろいろな制約があって、これらの全部を近い距離にすることは難しいと思いますので、そのうちの保育園と自宅の距離を近くするのがワーキングマザーにとってもっとも生活しやすいのではないかと思いました。
マイカーがあれば、子どもの送り迎えは楽にできる気がします。会社からマイカー通勤を許可されなくとも、会社の近くに月極駐車場を借りて、会社の近くの保育園に通わせるという手もあると考えていました。
首都圏では難しいですが、地方都市の場合は駐車場代が安い場合もありますしね。
その2 使えるサポートは使う
自分が体調を崩した時、子どもが発熱したけど会社を休めない時、ただただ疲れている時に、自分や夫の両親など、家族が近くに住んでいるのであれば、頼らない手はありません。
頼れる家族が近くにいない場合は、下のようなサポートをフル活用することになると思います。
- 地方自治体のファミリーサポート
- シッターサービス
- 病児保育
- 宅配スーパー
- 家事代行サービス
そして、ご近所さんやママ友に頼る手もありますよね。
このようなサポートを必要な時に活用できるよう維持しておくには、けっこうエネルギーが要ります。というのは、公的な、または企業のサービスは、お願いしたい時にできないことが多いのです。
たとえば、風邪の子どもを病児保育室にお願いしたい時には、地域全体がいろいろ流行っていて満室だったり、子どもを預かってくれるファミリーサポートの方が近所に少なかったりと。
なので、よく言われていることですが「ここがダメだったらあそこに頼もう」と二重、三重の予防線が必要です。
ファミリーサポートやシッターサービス、病児保育室は、事前に登録手続きをしなければなりません。二重、三重の予防線を用意しておくには、手続きも2倍、3倍必要になるので、割と手間がかかります。
仕事並みの段取り力が必要ですね。逆に言うと、仕事ができる人はワンオペ育児もできるのかもしれません。とはいえ、いくら仕事ができる方でも、ワンオペ育児の両立はかなり、体力的に大変だと思います。
その他にも、よく世間でも言われることですが、私の経験では以下のことがとても役に立ちました。
- 食洗器
- 小児科が近くにあること
同居家族の手助けがあれば大したことではないのですが、余裕の無いワンオペ育児中は、「明日、ゴミ出ししなきゃ」みたいな些細なことが、何倍もの重さでのしかかってくる感じでした。
その3 自分のストレスケアをする
子どもが生まれて3年目は特に大変な時期でした。色々なストレスをため込んでしまったのです。
疲れている時は断わる
仕事をしながら、1人で育児をしているだけで大変なのですが、それ以上にしょい込んでしまって、とても消耗してしまっていました。誘われるままにOKしてしまった旅行好きの義両親との旅行、保育園の役員などは、明らかに体力や精神力を奪ってしまって、断ればよかったと思っています。
理解者を持つ
たまに帰宅する単身赴任の夫には、ワンオペ育児の大変さは伝わっていないようでした。たまに父親に会う子どもは、慣れない父親相手にぐずったりしません。夫からは「子育ての何が大変なの?」と理解されず、「帰宅で普段住んでない家なのに、何でお前の家事を手伝わないといけないの」と、やり場のない精神的疲れはさらに蓄積していきました。
そんな時に、同じ保育園に子どもを通わせるお母さん方とお喋りするのは、本当に息抜きになりました。そういった友人が少ない・いない場合は定期的にはカウンセリングなどを利用して良いと思っています。ワンオペ育児はそれくらい大変なことだと思います。
さいごに
いろいろな事情から、遠距離婚を選ばれる方がおられることと思います。
自分で選んだ道だから、辛くても頑張らなければ、という気持ちで頑張っている方もおられると思いますが、大変な時は誰かに頼ったり、自分を休めるための休暇を取ってもよいのだと思います。
会社勤めをしていると、転勤を断りづらかったり、転職組になることで出世やキャリアアップを諦めないといけない側面も、沢山あるかと思います。
いつか遠距離婚をしなくても、家族一緒に転勤できて、そのことが大きくキャリアのマイナスにならないような、柔軟な社会になればよいと思います。
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