半年前、転職活動を始めた。色々なことを考えた。その時思っていたことを書いてみた。
当時働いていたのは、子持ちの女性社員ばかり集められた部だった。
プロジェクトはどんどんスケジュールから遅れていっているのに、私たち部下は仕事を割り振って貰えず、デスクで暇をつぶしている状態だった。
上司や同僚に何かと提案したり、働きかけたりと頑張ってみた。全く無駄ではなかったけど、現状はほとんど変わらなかった。
保守的な会社。
波風立てず、自分について悪い噂を立てられることなく、不満を感じても黙ってやり過ごすことは重要。その会社の一員でいさえしていれば、悪いようにはされない。
諦めて、仕事をしているふりをすることが、一番楽で、そして効果的でもある過ごし方だった。
でも、子どものことを考えるたびに心に突き刺さる一つの疑問。
「子どもを長時間、保育園に預けてまでしてする仕事だっけ?」
当時、子どもは2歳くらいだったと思う。まだ小さい子どもを毎日長い時間、保育園に預けて会社勤めをしていた。母親と一緒にいたいであろう時期。だからこそ、こんな疑問が浮かび、色々な考え方が頭の中を巡っていた。
答えは「イエス」、会社にいることには価値がある
たとえやることがあまり無くとも、お給料を貰えるというだけで価値があるし、会社もそれくらいしか働かない人間を抱えておくことも、無駄だと思っていないのだろう。
会社に長く在籍するということは、それだけで価値がある。同じ事を言っても、若い人が言う時と、ベテランがいう時とで周囲の納得具合が全然違う。ベテランだからって、かならずしも的を得たことをいう訳ではないのだけれど、周囲への説得力は、年月が生み出す価値だ。
それに、会社の一員で居さえすれば、いつしか責任のある仕事を任せて貰える日も来るだろう。特に新卒で入社した会社だと、何かと気にかけてくれたり、かわいがってくれる人もいる。
だから、今、仕事がなかろうと同じ会社に居続けるべきだ。
答えは「ノー」、会社にいるだけで仕事しておらず、実力がついていないから
デスクでダラダラと過ごす毎日の中、ふと思った。
「時間の無駄じゃないか、この1年半、成長や新しい学びはあったか。環境を変えた方が良いのではないか」と。
でも今、こんなに仕事してないのに、突然新しい職場に飛び込めるだろうか。
何年か前、マネジメントできる実力も無いのに後輩を持たされ、後輩から激しく反発されたのを思いだす。男社会では、女性が力を持とうとすると厳しい。
ダラダラとマミートラックで働いてる自分だけれど、その間も必死で働いていたる人と、実力の差は歴然としているのではないだろうかと焦る。
考えても結論は出ない
子供を抱えて、新しい世界に飛び込むのは怖い。
不満があるとは言え、新卒からずっと勤めてきた。居心地はいい。
新しい会社に移ったものの、家庭と仕事両立できなかったらどうしよう。不安がよぎる。
ダメなら、留まるだけだ。
とにかく、採用試験を受けるだけ受けてみよう。このまま、動かずに留まったら後悔するかもしれない。
自分のやりたいことはここには無い気がする。
最後は、そういう心の声に従って、転職活動をはじめた。
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